No.98 (ナポレオン時代@)  : 

「ナポレオン独裁のH(ホップ)→S(ステップ)→J(ジャンプ)とは何か?」

イタリアやエジプトへの遠征で国民の支持を得たナポレオンは、1799年、ブ
リュメール18日のクーデタで総裁政府を倒し統領政府を作って、第一統領と
して独裁を行い革命を定着させていった。その後、1802年に民衆の願いであ
った英との休戦を実現(アミアンの和約)して終身統領になり、ナポレオン
法典を制定した同年1804年、国民投票で皇帝に即位し第一帝政が始まった。

<評価の観点>
関心・意欲・態度:

コルシカ島出身の貧乏貴族で二男坊のナポレオンが、フランス皇帝の地位に登
りつめた事実について、大きな関心を持ちながら学習に臨んでいる。

思考・判断:
ブリュメール18日のクーデタの意義が、革命に幕を下ろしただけでなく、その
後のナポレオン独裁によって革命の成果を定着させる側面があったことと、そ
の大きな意義について的確に判断している。

資料活用の技能・表現:
ナポレオン法典の抜粋を読むことにより、ナポレオンが独裁によって革命の成
果を台無しにしたのではなく、むしろフランス国家にそれを定着させたという
一面があることを把握している。

知識・理解:
「アミアンの和約人気」で第一統領から終身統領へ、「ナポレオン法典人気」
で終身統領から皇帝へと、段階的に独裁権を確立していったナポレオンの歩み
について、基本的な知識を身につけている。